キッズデザイン

NKCのユニバーサルキッズデザイン

NKCはキッズデザインに取り組んで半世紀

キッズデザインの基本的な考え方は、次の定義の通りです。

経済産業省のキッズデザインの定義

すべての子どもは社会の宝であり、その人権を守ることは社会の責務である。
キッズデザインとは、子どもが、安全かつ感性豊かに育つための社会環境を、デザインを通じて整備することである。同時に出産や子育てを支援し、子どもを産み育てやすい社会環境を、デザインを通じて整備することである。

学校教育においては、その対象が児童・生徒であることから、当然、キッズデザインを強く意識する必要があり、弊社では、このような定義が生まれる前から、主に人権的な配慮=キッズデザインに取り組んでいます。

人権的な配慮=キッズデザインとは

  • 文章表現への配慮
  • イラストへの配慮

※学校では、特に、人権的配慮に敏感です!

 

日々進化するNKCのキッズデザイン

弊社では、キッズデザインのめざす「感性を豊かにする」といった観点での工夫を加えるようにしています。
例えば、イラストやカットなどにおいては、対象とする学習内容・学年から、発達段階を考慮し、当該学年にふさわしいタッチの描画を行っています。
扱うテーマによって、ほのぼのとした柔らかいタッチがよいか、線がはっきりした原色系のものがよいかなど、著者の先生方とともに検討を行います。

NKCキッズデザイン + ユニバーサルデザイン

さらに、最近は、ユニバーサルデザイン(UD)という考え方が加わり、公共性を重視したデザインが、身の回りの多くの場面で見受けられるようになりました。
例えば、スーパーなどで販売されている商品の、あまり気づかないような細かいところにもUD対応がなされています。

ユニバーサルデザイン(UD)の7原則

  1. 公平性みんなが公平に使えること
  2. 柔軟性使う上で自由度が高いこと
  3. 単純性使い方が簡単で分かりやすいこと
  4. 明確性すぐに必要な情報が分かること
  5. 安全性うっかりミスをしても危険につながらない
  6. 万人性できるだけ多くの人が使えること
  7. 確保性十分な大きさと空間が確保できること

カラーユニバーサルデザインについて

出版や印刷物においては、カラーユニバーサルデザイン(CUD)といった視点で対応するようになってきました。
CUDとは『色覚タイプの違いを問わず、より多くの人に利用しやすい、製品や施設・建築物、環境、サービス、情報を提供するという考え方』です。
特徴的な例は、電車などの交通機関で駅名がかかれている路線図があります。
このような公共の場面では、色覚障がいのある方でも見やすいように、CUDの考え方に基づいたデザイン(=書体や配色)を施している場合が多くなってきました。

NKCのユニバーサルキッズデザイン

教材制作におけるCUDは、まず、読みやすい書体にあります。
学年に応じて、ふさわしい大きさと読みやすさを確保し、紙面を構成していきます。
また、図やグラフにおいては識別しやすい配色を心がけるようにします。

弊社では、様々な教材や副読本、広報誌などの著作物をはじめ、イベントやセミナーの運営や販促物などの制作物に至るまで、キッズデザインやユニバーサルデザインの考え方を幅広く積極的に展開し、教育現場や企業に対して最適なアドバイスを行っています。

それがNKCの “ユニバーサルキッズデザイン(UKD)” です!

 

NKCユニバーサルキッズデザインの “7つのポイント”

義務教育における学習内容は、学習指導要領に定められています。
教科書はこの学習指導要領に沿ってつくられ、文部科学省の検定を経て、子どもたちの手に無償で配布される教材です。
一方、書店で販売されたり、学校に直接納入されたり、あるいは塾で使用される教材などは、有償で購入するものです。
いずれの教材においても、その制作過程では様々な注意が必要です。

ここでは、「企業副読本」の制作を事例として、NKCのUKDについて解説いたします。

1. 当該学年にふさわしい内容になっているか (学習指導要領との整合)

取り扱うテーマが、どの教科のどの学年の内容にふさわしいかを検討します。
企業から発せられるテーマは多様ですが、多くは社会科・理科などの教科が対象になります。ときには内容のレベルが、当該学年や学習指導要領を超える場合もありますが、その際は補足などの工夫を加えて対応します。

2. 既習事項をふまえているか

扱う学年が決まると、内容を精査し、どの程度の内容を副読本で紹介できるか、既習事項をふまえて、当該学年の子どもにどこまで考えさせることができるかなどを、検討します。この際は、弊社だけでなく、学校現場の先生に参加していただくようにしています。

3. 扱う内容にふさわしい展開になっているか (目標設定、評価など)

テーマに沿って、該当する教科や単元が限定されると、それをどの程度のページ数で、授業として何時間で扱うかを検討します。その際、副読本のサイズや色の使い方なども検討いたします。
「副読本」に加え、「指導の手引き」や「ワークシート」があると、先生方の使い勝手や利便性は格段に向上します。

 

指導の手引き

学校における学習指導の計画は、「(学習)指導計画」または「カリキュラム」とよばれます。学校での授業時数には限りがあり、過密なカリキュラムの中で「副読本」の指導時間を確保していただけるよう、適切な指導計画を作成します。
また、実際の授業の流れを示したものを「学習指導案」といい、これも先生方には活用の利便性をアップさせるツールとなります。学習指導案には、扱う内容の学習目標を設定し、授業が単なる説明に終始しないよう心がけます。

ワークシート

副読本で学習する際にも、いろいろな記述活動を行いますが、ノートではなく、学習の流れに沿った記入用紙「ワークシート」があると利便性に寄与します。

弊社では、副読本の作成を提案する場合には、「指導の手引き」と「ワークシート」の3点セットでの制作を推奨しています。

4. 漢字の使い方や表記は、当該学年にふさわしいか

小学校における漢字の学習については、文部科学省より、学年別の配当漢字が指定されています。
この配当漢字は、国語の教科書で初めて学習することになります。例えば「漢字」の「漢」は3年で学習し、「字」は1年で学習します。
弊社が制作する副読本では、漢字の使用について、基本原則として既習の漢字は使い、未習の漢字は使わないというルールを設けていますが、実際にはすべてが単純に処理できるわけではありません。
というのは、意味や内容によっては、漢字を使いたい語句もあり、その場合は未習の漢字であっても振り仮名を付けて使用します。ちなみに振り仮名のことを、出版・印刷業界では「ルビ」といいます。
また、固有名詞の多くも、漢字を使う事情があります。基本原則はあるものの、内容によって個別に使い分けることにより、表記の上で質の高い副読本ができあがります。

5. 文字の大きさや余白の取り方は適切か

出版物における文字の大きさは、一般に年齢が低いほど大きくなっていきます。絵本は大きく、文庫本などは小さな文字が使われています。では、小学3年生ではどの程度の大きさが適切かといわれると、明確な基準はありませんが、目安になるのは教科書です。
かつて、教科書では、文字の大きさや書体について文部省(当時)の規定があり、それに準拠していました。その規定がなくなった今でも、当時の基準は実態としてほぼ受け継がれています。
NKC制作の副読本においても、教科書を参考に文字の大きさや書体を決めていきますが、最近は見た目の柔らかい書体を使う機会が多くなっています。

6. 図や表は当該学年にふさわしい形式か
7. 配色はCUDに則っているか

文字の大きさや書体とともに重要なデザイン要素として、図や表の見やすさがあります。
図や表は、本来、文字で説明すると複雑になる情報を視覚化して理解しやすくするための手段です。しかし、あまり細かい表現にするとわかりにくくなる場合があります。
また、グラフは算数で学習する学年が定められていて、棒グラフ(3年)、折れ線グラフ(4年)、円グラフと帯グラフ(5年)、柱状グラフ(6年)となっています。社会科や理科などではグラフを使う機会が多く、子どもが理解できるかどうかを注意する必要があります。
これらの表現については、使用する数字や文字の大きさ、配色、線の太さなどについて、つねにCUDを意識しつつ適切な処理を心がけています。

弊社では、これらを意識しながら、多方面にわたる知識と、教材作りの長年の経験を積んだスタッフが、クライアントのリクエストに、的確に対応した教材制作を進めます。